アニメなどで、年寄りの役が出てきたときに、ああ、お年寄りだなあとスッ入ってくるときと、なんだか若い人がお年寄りを演じているなと薄い違和感を抱くときがある。
一方、子供の役というのは大抵大人が演じており、客観的に見ると、アニメの中の子供の演技というのは、下手なお年寄りがお年寄りでないのと同程度には、ほんものの子供とは似ていない。よく聞けば大人がやっている作られた子供だ。しかし不思議なことに、これに対しては、下手な年寄りほどには違和感を抱かない。
思うに、これは慣れの問題で、大人の演じる子供というのは、アニメにおいてはあたりまえになっている。逆に、年寄りは、けっこう本物もしくは本物と遜色ない演技がたくさんある一方で、たまに偽物年寄りも交じる。ふつうではない。ふつうではないから、違和感を抱くのではないか。
アニメ芝居には、このように、客観的に観察すると作り物だとわかるんだけど、慣れすぎて違和感がなくなっている要素というのが他にもたくさんあると思う。